ある日
大神戸様より入電。
「イモノノシフトレバーノカタツクレ」
大神戸様が瀬戸物作家さんと作った鋳物の骸骨シフトノブ
これ見た時何故か鳥肌立った。
このシフトノブに
レーザーでカットされただけの鉄板レバー?
角棒捻じったり、丸棒そのまま曲げただけとか、
自作する方法は無限にあるんだろうけど。
なかなかこんなレバーの造形まで気にする人も居ないかもしれないけど。
あまりにチープなのもなー。
鋳物の型になるということは妥協した部分も永遠にコピーされていく・・。
妥協は許されないのだ。
もちろん喜んで引き受けた。
「何かイメージしている造形ってありますか?」
との問いに送られてきた画像はこれ↓
「旧いスパナの画像なんやけどこれどう思う?」
「oh!たまらんこの形と曲がり」
で早速炙ります。
10ミリ×20ミリの角棒、これが硬くて大変なのよ。
だいぶ理想の曲がりに近づいたかなーなんて思ったら
あとはひたすら削るのみ。
頭の中にイメージしてひたすら削って
6ミリあるベースの鉄板の位置決めたらくっつけてまた削る。
この時点で間違いに気づいていないわらす。
で、出来上がった写真送ったら
「ナベさん、骸骨意識し過ぎじゃない?工具をイメージして欲しかったんやけど・・。」
って・・・。
そういえば途中から頭の中に工具の形などなく、
「骨、骨、骨」ってなってた。
で、最初から仕切り直し。
また炙って曲げるとこから始めて。
今度こそ、とは思ったものの上が広がり過ぎて臭いということになってさらに整形
裏側に軽量化のためリューターで掘りまくる。
この時出るトゲが最高痛い。
毛抜きでも取れず未だにあちこちチクチク。
こんなにガッタガタだと鋳型から抜けないねと言うことで
アルミパテ入れてまた擦って・・。
解りやすいように一度色塗ってみたりして。
やっと型として出せる一歩手前かな?
たかがこんなレバーの造形ひとつに47歳のおっさん二人が
あーでもないこーでもない。
そんなこんなで出来上がるとまた嬉しさもひとしお。
ラチェットの中に入る強化リターンスプリングと一緒にリリースされるかも、
の予定は未定です(笑)